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第5回懇話会会議録(平成20年4月15日)

第5回 自治基本条例市民懇話会 会議録(要旨)

  • 日時:平成20年4月15日 火曜日 午後6時30分から午後8時00分
  • 会場:雪あかり館
  • 内容
    1. 会長あいさつ
    2. 議事
      1. 「前文」について
      2. 条例の骨格(柱となる項目)について
      3. その他   

議事

(1)「前文」について

 「前文」を検討するにあたり、会長から素案の提示及び説明を受け、意見交換を行った。
【第1段落】  ~名寄市まちづくり基本条例(仮称) 前文(素案)~

 私たちが住む名寄市は名寄盆地にあって、天塩川と名寄川に挟まれた自然豊かなまちです。盆地特有の寒暖差の大きい気候は美味しい農産物を育て、安定した大気は美しい満天の星空を私たちに贈ってくれます。そしてなによりも北国の厳しい自然は人の優しさと智恵、共生のこころを育みました。私たち名寄市民は先人から受けついだ宝であるこの優しさと智恵を生かして、自然と共生するまち、人に優しいまちをつくります。未来を担う子や孫の世代のためにこの豊かな自然環境を守り、高齢者をはじめすべての市民がいつまでも安心して心豊かに暮らせるまち、福祉と教育のまちをつくります。そして名寄市が、地球上のすべての人々の幸福と平和に寄与するまち、新しい時代にふさわしい地域社会の模範になることをめざします。

■「前文」素案についての説明
 最初の段落に名寄が今後どのようなまちづくりを目指していくか、それを明らかにするため名寄の良いところはどういうところか、特色などから名寄のまちはどういうまちづくりをめざしていくかという理念をこれでの懇話会での意見、表現を使って書いています。少し言葉を多く、長めに表現しているので、皆さんに整理していただこうと思っています。

■意見交換
1)「盆地」(1行目)の表現について
【委員】
 盆地という環境が気候、風土に影響していることは間違いないが日常的には使っていない言葉です。盆地の環境から派生するということではなく、この地域の恵みとして与えられたという受け止め方、表現のほうがよいのではないでしょうか。盆地の環境は名寄に限らずどの地域も変わりがないと思います。ここの地域を表現するとすれば、ここは北国で寒暖の差が激しいとか、星空がきれいだとかという環境は我々だけに与えられた特質なんだということを理解して、それを守っていくという表現のほうが良いのではないでしょうか。
【委員】
 最初の3行は盆地の説明になっているので導入部としてのインパクトはどうかなという気がします。
【委員】
 名寄を表わしている3行でもあると思います。
【委員】
 導入部は力を入れたほうが良いと思います。

2)「名寄市が、地球上のすべての人々の幸福と平和に寄与するまち、新しい時代にふさわしい地域社会の模範になることをめざします。」(8行目~)について
【会長】
 「新しい時代にふさわしい」とは、考え方とか、価値観とか変わらざるをえない時代になっていると思っており、まちのあり方、我々の生活スタイルなども変わってきていると思っています。まちづくりも環境を重視するなど変わってきています。経済的な面だけでなく、内面的な心の豊かさが人類全体の課題だという思いで書いています。
【副会長】
 志を高く掲げる表現は、他の自治体例にあまり見受けられず好ましいと思います。
【委員】
 「高齢者をはじめ」(7行目)については不要だと思います。

 

【第2段落】  ~名寄市まちづくり基本条例(仮称) 前文(素案)~
 そのためにはまず、私たち市民ひとりひとりが地方自治の本質を理解し、まちづくりの主体は市民であることを自覚して主体的・能動的にまちづくりに参加することが大切です。同時に、主権者である市民から信託を受けた行政機関としての市および議決機関としての市議会は、市民の基本的人権を守るとともに、市民が持つ創造性や知識、感性を信頼し、市民と連携・協力してまちづくりをすすめなければなりません。また、名寄市は、国や北海道と連携・協力してまちづくりを進めると同時に、あくまでも独立した自治体として、主体的にまちづくりに取り組む自治・自立の理念を持つことが必要です。

■「前文」素案についての説明
 二つ目の段落では「自治基本条例の必要性」について述べています。市民が主体のまちづくりである、主体は市民である。市民によって市民、行政、議会が連携、協力してまちづくりを進めていく。ということを住民自治ということを含めて書いています。後段では団体自治について、自治体としての考え方ですが、名寄市は国や北海道と対等な関係であるということ。名寄市としては自主的、主体的に運営していきます。ということを書いています。まちづくりの主体は市民であるということを明らかにし、主体的、能動的に市民が参加するという意味で「参加することが大切です。」と書きましたが、「参加する姿勢が大切です。」という気持ちを持ってくださいという表現のほうが適しているのではないかとも思っています。

■意見交換
1)「地方自治の本質」(1行目)について
【会長】
 憲法では「地方自治の本旨」と書かれていますが、聞きなれない言葉だと考え本質と表現しています。
【委員】
 地方自治を名寄市民が理解して、まちづくりへのかかわり方を変えていこう、変えていかなければならないということを示すことも条例制定の意義だと思うので、そのためにも地方自治の本旨とは、どういうことなのかということは示したほうが良いと思います。なぜこうした条例の制定をめざすのかに繋がる部分だと思いますし、市民一人ひとりが理解しなくてはいけないということを考えると、前文で明らかにしておかないと具体的な項目での議論の際に考え方があいまいになるおそれがあると思います。


2)「行政機関としての市」(3行目~)について
【委員】
 名寄市全体を総称して市と捉えることが多いと思うのですが、名寄市=市の行政機関と受け取られる懸念があるのではないでしょうか。市は、市民と行政と議会が対等な形で構成しているという形が望ましいと思います。
【会長】
 市の表現について、課題にしたいと思います。

3)「議決機関としての議会は、」(4行目)について
【委員】
 議会の記述について、議決機関だけの位置づけに限定しないほうがよいと思います。
【会長】
 機能としては、行政の監視ということもありますが、簡潔に表現しました。今後、議会についての項目を検討する機会があると考えています。
【委員】
 名寄らしいということと。優しい、わかりやすい表現が好ましいと思います。

4)「行政機関として市及び議決機関としての市」(3行目~)について
【委員】
 前文で行政機関、議決機関と固定した役割を示さなくても良いと思います。それぞれの項目で表わしてはどうでしょうか。
【会長】
 「信託を受けた」行政機関、議決機関と位置づけて示しており、「行政機関としての」を割愛すると「市」の位置づけがあいまいになってしまうとの意味があります。
【委員】
 前文では、地方自治は大事で地方自治を守っていくために最高規範としての条例を制定するということを明らかにすることが大切だと思います。名寄市民一人ひとりがこの自然環境を守り、地方自治を認識し、自分たちの手でまちを作っていかなければならないということを示すことが大事だと思います。名寄の地域特性と何のために条例をつくるかという理念をしっかり表わすことが必要だと思います。たとえば「・・同時に市と市議会は、」にしたほうが好ましいと思います。
【委員】
 自治基本条例、まちづくり基本条例は「市民一人ひとりが」が出発点の条例だと思いますが、この部分だけ「市・市議会は」が主語になっているので違和感があるように思えます。たとえば、札幌市の条例を読むと、常に市民の側からの表現になっています。連携、協力にしても市民側が市と議会と連携するという形がとられています。狭いイメージが持たれないようにまとめられていると思います。行政機関としての市、議決機関としての市議会は、イメージを狭くしていて、これまで持っているイメージと異なる気がします。
【会長】
 市民があって、市民だけでなく市があって、議会があってという書き方にしているつもりです。
【委員】
 「同時に主権者である市民から信託を受けた」を「市民は、市と議会と」と主語を市民に置き換えることができると思います。

5)「市民が持つ創造性や知識、感性を信頼し、市民と連携・協力して・・」(5行目~)について
【会長】
 なぜ、市民がそこに参加しなければいけないかということについて、市民の側にもいろいろな知識などがあるという表現で表しました。
【委員】
 市及び市議会が市民を信頼し、という意味になることを考えると「信頼」という言葉が適切ではないように思えます。「尊重し」という言葉はどうでしょうか。
【会長】
 「尊重」が適していると思います。

6)「名寄市は国や北海道と連携、協力して」(6行目)について
【委員】
 あたりまえのことで、盛り込む必要があるのか疑問を感じます。
【会長】
 次の「独立した自治体」だけの記述だと国や北海道とは関係ないぞと誤解されるおそれがあるので書いています。

【会長】
 「協働」という言葉を使わないで連携、協力という言葉を使っていますが、いかかでしょうか。
  (発言なし)

 

【第3段落】  ~名寄市まちづくり基本条例(仮称) 前文(素案)~
 私たちがこのようなまちづくりをすすめるためには、まず名寄市のまちづくりの基本理念を明らかにすると同時に、市民と市、市議会がまちづくりに必要な情報を共有すること、そして市民がまちづくりに主体的に参加できる権利と機会が制度的に保証されなければなりません。そのために、私たちはここに、名寄市の最高規範としてこの条例を制定します。

■「前文」素案についての説明
第二段落で示しているまちづくりに取り組む自治、自立に理念を持つために必要なこととして、三つ目の段落に名寄市のまちづくりの理念を明らかにする必要性と住民参加と情報共有の必要性を盛り込み、市民、行政、議会が共有するルールとして自治基本条例を持つとしています。

■意見交換
【会長】
 最後の部分に「最高規範」という言葉を入れました。自治基本条例は本来そうした役割を持つと考えます。今後、この条例の理念に反するものはできないという考え方です。
【全体を通して】  ~名寄市まちづくり基本条例(仮称) 前文(素案)~
【委員】
 理解を促進するためのわかりやすいサブタイトルを考えたい。これまでイベントなどを行うことにまちづくりという言葉を使ってきた経緯もあって、「まちづくり」となると街中ににぎわいを取り戻すような条例なのかと思ってしまう市民もいるだろうし、自治基本条例となると硬いイメージがして、お年寄りから子どもまで憲法として理解するのであれば、もっと平易なサブタイトルがついていればわかりやすいと思います。
【会長】
 「新しい時代にふさわしいまち」とか、「子どもたちに素晴らしいまちを」といったキーワードを使ったサブタイトルも良いとかなと思っています。
【委員】
 何のために作るかということが条例の名称を見て、イメージできると市民も理解しやすいと思います。
【委員】
 今までの懇話会での意見をまとめたものであるということは間違いないと思いますが、全体を通して、市民が受ける印象として硬く思える気がします。
【委員】
 必要な言葉が入っていると思いますが、その言葉が繋がってしまうと硬い印象になってしまうのではないでしょうか。
【会長】
 今後、目的、理念などの内容について具体的な検討を行いたいと思っているので、前文はある意味、抽象的な表現になっています。
【会長】
 前文については、これからも継続しながら見直していくので、今後検討するにあたって、必要だと思えるものは随時加えていく、修正していきたいと思います。

2)自治基本条例の骨格(柱となる項目)について

【会長】
 内容の検討に進みたいと思いますが、第1回の懇話会で提供された資料2をご覧ください。
 各自治体の条例で定められている項目を見ると、前文があって基本理念、原則があってその理念、原則のための必要な項目があります。理念、原則の項目では前文の内容を具体的に明らかにしていると思われます。次に核となる市民参加、情報共有が定められているという資料です。
 そのほかに連携・協力、政策形成活動、行政制度・職員、議会・議員そして条例の位置づけという大枠で整理されています。基本的には大きなくくりは必要で、そのなかの小さな項
 目になるとそれぞれの自治体に差があり、それぞれ必要な内容が定められていると思います。今日は、具体的な検討は行わず、他の自治体の例でたとえば基本理念、原則にどのような内容が書かれているのか、また情報共有と市民参加についてどのようなことが定められているのか見ていただいて次回の検討課題としたいと思います。
 たとえば情報共有についてですが、名寄市には情報公開条例はありますが、市民から請求されたときに情報を公開しますという内容で、自治体が積極的に情報を提供する姿勢が定められているわけではありません。情報共有のためにどのようなことが必要かということを話し合いたいと思います。
 また住民参加ですが、住民をどう定義するかも必要だと思いますが、参加するための姿勢、仕組みなどを検討したいと思います。
 次回は、基本理念・原則、情報共有、住民参加を重点に検討したいと思います。

(3)その他

【会長】
 市民に対する情報提供や意見の聴取などどのような機会、企画で考えたらよいか皆さんの意見をうかがいたいと思います。
【委員】
 まだ、このような検討を行っているという宣伝活動が必要だと思います。このためにこうしたことをやっているということを認識してもらうことが大事だと思います。住民との対話、講演会などは、もう少し後からだと思います。宣伝活動をどうしたらよいかということを考えたほうが良いと思います。
【会長】
 どういった方法が考えられますか。
【委員】
 中学校の教科書にも載っており、授業があるという話でしたので、中学生を対象にした取組を考えてはどうでしょうか。
【会長】
 次回までに資料を用意してもらって、検討することにします。

 以上

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