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星・雪・きらめき 緑の里 なよろ

野生動物について

野生動物(キツネ、ハト、スズメなど)は、自然環境の中で自分の力で餌を確保し、生活をしています。
人間が野生動物に餌付けをしたり、負傷しているからとむやみに保護したりするとさまざまな影響が及ぼされます。

野生動物への餌付けはやめましょう

自分の力で餌を採ることができなくなる(採らなくなる)

人から餌をもらえると思い、自力で餌を採りにいかなくなります。また、餌付けによって人に慣れてしまった野生動物は人を恐れなくなり、農業被害や人的被害を引き起こす原因となる場合があります。
その結果、被害防止のために駆除されたり、道路に飛び出して交通事故に遭ったりなどして命を落とす野生動物を増やすことにもつながります。

病気などになってしまう

人の食べ物には、野生動物たちの普段の生活では得られない脂質や食品添加物などが含まれているため、人が餌付けした食べ物を日常的に摂取することで野生動物が病気などにかかってしまう場合があります。
また、渡り鳥などに餌付けをすると、群れの行動(移動ルートや時期など)に影響を与える可能性があります。

エキノコックス症と疥癬(キタキツネの場合)

エキノコックス症
キタキツネは、「エキノコックス症」という寄生虫をもっていることがあります。サナダ虫に近い仲間である多包条虫エキノコックスは、キツネやタヌキ、ペットでいえば犬や猫のフンに虫卵が含まれます。何らかの理由で飛散した虫卵が、経口感染により体内へ侵入し、病巣を肝臓などに形成します(潜伏期間は10数年)。
餌付けすることは不用意にキツネと距離を縮めることとなるため、エキノコックスの虫卵をもらってしまう可能性があります。
疥癬(かいせん)
キツネの親子
キタキツネにとって人が与える食べ物は、普段食べているものと違い、脂質や糖分、塩分などが多く含まれるため、長い間餌付けされてしまうと消化機能が低下し、体力や免疫力が衰え、病気にかかりやすくなってしまいます。
疥癬は、「ヒゼンダニ」というダニの寄生によって発症し、全身の毛が抜け落ちてしまい、体温の維持が難しくなる皮膚病です。人からの餌付けによって、疥癬を発症したと思われるキタキツネがさまざまな地域で目撃されています。キタキツネを疥癬などの病気にさせないためにも餌付けは絶対に行わないようにしましょう!

野生動物の保護について

負傷している動物を発見したとき

何らかの原因により負傷した野生動物を発見したときに、「かわいそう」という気持ちから保護してしまうケースがあります。
しかし、野生動物にとって人に触られることが大きなストレスとなり、死に至る場合もあります。
野生動物は、他の生物を捕食・採食しながら生と死を繰り返すことで生態系を保っており、人が不用意に介入することで生態系を崩しかねません。
「助けたい」という気持ちはわかりますが、多くの場合は見守るか保護してしまったとしても自然の多い場所(雑木林や草原など)へそっと戻してください。
※希少動物の場合は、保護する必要があるケースもありますので、鳥獣の種類が不明な場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

野鳥のヒナや幼獣を発見したとき

5月から8月にかけては鳥類の繁殖時期にあたり、野鳥のヒナが飛行訓練中であったり、親鳥から餌をもらうのを待っている時期です。また獣類も授乳期であるので、巣立つのに必要な時期に、人間が「他の動物に狙われたら危険」などといって保護はしないでください。
それらのヒナや幼獣の近くには親がいることが多く、はぐれたとしても鳴き声で見つけることができます。人間が保護し、成鳥・成獣まで飼育して自然へ還しても、自立して生きていける可能性は極めて低いです(また保護することにより、親が威嚇をして人を襲う可能性があります)。
ヒナや幼獣が自然界で自立して生きていくためにも、そっとしておいてあげてください。

死んでいる鳥を発見したとき

複数の鳥が死んでいる場合は、何らかの病気(鳥インフルエンザなど)によるものかもしれませんので、下記問い合わせ先までご連絡ください。

小動物の死体収集について

 小動物の死体収集については、リンク先をご参照ください。

お問い合せ・担当窓口

市民部 環境生活課 環境・生活安全係