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星・雪・きらめき 緑の里 なよろ

農業研修生受入に関するガイドライン

1.ガイドライン制定の趣旨

基幹産業を農業とする本市にとって、農家戸数の減少や農村の高齢化、担い手不足の進行は、農業の安定的な発展や地域活性化の阻害要因となっており、次代の農業を担い意欲と能力のある担い手の確保・育成が重要かつ緊急の課題となっている。
こうしたことから、農外からの意欲のある就農研修が効果的に実施されるよう、受入に関してのガイドラインを定めるものである。

2.受入農家の基準

  1. 受入農家は、農協の正組合員で経営内容等が優れている農家とする。
  2. 研修が効果的に実施されるよう、研修生の受け入れは、1農家2人以内とする。但し、1農家であっても指導農業士、又は指導農業士と同等の能力を有する者が2人以上いる場合は、指導者1人につき2人まで受け入れることができる。
  3. 受入農家は、名寄市農業担い手育成センターで決定する。

3.受入農家の責務

(1)研修生の諸手当

    • 月額 12万円(手当、食費、作業着代、住居費を含む)
    • 但し、同居(住み込み)の場合は、9万円とする。
    • なお、研修内容によっては変更もありうる。 

(2)農作業(研修)時間と休日

農作業時間は、1日8時間・1週48時間、休日は1週間当たり1日を基準とする。

(3)傷害保険等の加入

最低限、次の補償額を超える保険に加入しなければならない。
  • 死亡・後遺障害 1,000万円
  • 入院(1日あたり) 5,000円
  • 通院(1日あたり) 3,000円
  1. 傷害保険
  2. 労災保険
  3. 自動車、トラクター等の保険

4.研修指導のポイントについて

(1)日常の農作業を通じた指導

  1. 毎日の農作業とワンポイントアドバイス
    • 作業スケジュールと農業技術のポイントなど
    • 農作業安全・農薬等の安全使用など
    • 作業終了時に1日の反省など
  2. 季節ごとの指導
    • 気象や生育、農作業等を振り返って総括
    • 中期的な作業スケジュールや、これに伴う資材調達・販売など(経営管理やコスト意識を醸成するように配慮)
  3. 日々の農作業や観察したことの記録の習慣

(2)農村での生活を通じた指導

  1. 農家の生活サイクル(スケジュール)
    • 日々、月、年間、それぞれの生活サイクルや地域の生活習慣など
  2. 生活と生産のかかわり
    • 生活(家事等)と農作業、気象等の関連

(3)地域社会への参加を通じた研修(農村理解と人的ネットワークの構築)

  1. 農業関係機関・団体との関わりを持たせる。
    • 市役所・農業委員会・農協・普及センター・市場など
  2. 地縁的集団との関わりを持たせる。
    • 町内会(営農集団)・小中学校(PTA)など
  3. 目的集団(機能集団)との関わりを持たせる。
    • 4Hクラブやアグリエイトクラブ・青年会・研究会など
  4. 行事、イベント等へ参加させる。
    • 地域の文化・スポーツイベント等への参加
    • 地域行事(お祭り・産業まつり等)への参加

5.就農に向けての情報の共有等

  1. 市・農協・農業委員会・普及センター・受入農家は、就農地確保に関する情報を共有し、就農の円滑化を図らなければならない。
  2. 就農に関わる農地、施設、機械等の取得、賃貸借に関する自己資金・制度資金や補助制度について相談指導し、就農の円滑化を図らなければならない。
  3. 就農を受けて、当面の営農計画や農家生活について相談・指導し定住化の円滑化を図らなければならない。

お問い合せ・担当窓口

経済部 農務課 農政係