名寄の文化財
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名寄市の文化財
風連獅子舞
名寄市指定文化財第1号 平成18年3月27日指定(旧風連町指定 昭和52年4月1日)
名寄市風連町字瑞生4164番地3(下多寄神社)明治36年頃より富山県からの移住者が多く、開拓の途上、明治41年に当地に下多寄神社を創建することになった。
神社の新築を記念し、郷里富山県の獅子舞を奉納することを決め、下多寄獅子舞が奉納された。
大正以降、町内外でも披露され、昭和37年に「風連獅子舞」に改め、現在も「風連獅子舞保存会」により郷土芸能として受け継がれている。
獅子頭は6kgあり、熟練者が担当する。獅子のたてがみや尾の毛、渦巻紋が染め抜かれた胴体部の布は「カヤ」といい、中に「ケンタイ」と呼ばれる10人が入る。
獅子を倒す役の子どもは4人で獅子捕と呼ばれ、和紙の切れ端をつけた棒を持つ。ほかに笛吹、太鼓打、鐘打など総勢30人以上で舞う。
グイマツ
名寄市風連町字東風連3395番地(東風連子供と老人福祉館南側)
大正2年頃、東風連地区の神野熊十郎氏が植樹していたものである。大正9年、水田耕作への転換を記念して、十数本を旧東風連小学校へ寄贈した。その内の一本を、昭和8年、第2回校舎改築記念樹として、北玄関前に植樹されたものである。
グイマツは樹齢110年、樹高10m、枝の長さ15m、胸高直径54cm。横に張り出した枝が特徴。
名寄教会会堂
名寄市大通南2丁目
日本基督教団名寄教会の会堂は、明治42年に建てられた現存する市内最古の洋風木造建築。
この教会を建てたのは、大通南1丁目を中心に明治40年に「小北木工場」を設立した小北一族である。
建物正面の直線的な切妻破風と上部が丸い縦長窓は、一見して洋風建築の印象を受ける。常に新しい文化の受け入れ窓口だった教会は、大正12年に名寄で初めての幼稚園開設のため、半地下室を増設し、ほぼ現在の姿になり多くの市民に親しまれる北国の教会となった。
ミズナラ林
名寄市字緑丘3番地ほか 名寄公園およびその周辺
名寄公園を中心としたミズナラ林は、周辺を含め10haにわたり1200本を数える。
ミズナラは冷温帯広葉樹を代表する木で家具材などに利用価値が高く、その実のドングリは小動物の食糧ともなり、森づくりに役立っている。
道北内陸部はミズナラ良材の産地であるが、利用価値が高いために開拓当初から伐採され、まとまった林は少ない。
緑丘地区は開拓当初よりその一角が公園予定地とされ、自然林を残す方針で公園づくりが行われてきた経過もあり、市街地に隣接する場所にまとまったミズナラ林が保存されているのは貴重であるとして、名寄市指定文化財に指定された。
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北国博物館
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