昭和35年から39年の間に、佐藤氏が名寄市内淵地区で親交のあったアイヌの人たちから収集した資料69点に関する目録である。昭和40年、佐藤氏が7点を名寄市郷土資料室に寄贈、21点を従兄弟である柴田氏（旭川市）に、41点が佐藤氏の手元にと3箇所に分けて残った。平成11年、平成12年、佐藤・柴田両氏から各所蔵分の寄贈を受け、一括して名寄市北国博物館に収蔵されることになった。臼、杵、背負い具、編袋などの日常生活用具、行器、椀、捧酒箸などの祭礼具、さらに葬礼具などが含まれている。
目録には、全69点の一覧、図版、収集の経緯などのほか、佐藤氏が採録したアイヌ説話集「ナヨロの伝説」（郷土資料報告4号掲載）も再掲している。
（A4判34ページ・2003年3月31日発行）

昭和36年から50年にかけて寄贈を受けた5人のコレクションなど、276点の図版、寄贈者の経歴、寄贈の経過などを掲載している。

【掲載資料】

• 矢口親六資料：捧酒箸、腰刀、首飾り、耳輪など37点
• 小国喜八資料：花ござ、行器、天目台付椀など20点
• 杉村満・フサ資料：花矢、頭飾りした熊頭骨、背負い袋、木綿衣、樹皮桶など97点
• 神山元資料：行器、耳たらい、太刀、小刀、杵、仕掛け弓のはじき木など107点
• その他15点

（A4判56ページ・2007年2月28日発行）