「心不全」という疾患をご存じでしょうか。「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気」だそうです。日本は「超高齢化社会」を迎え、心不全患者が急増する「心不全パンデミック」に直面しているといいます。
9月5に行われた「ケアカフェなよろ」で心不全に関する勉強会・事例検討会を実施。心不全患者を地域全体で支える、地域包括ケアにかかわる医療・介護・行政すべての連携体制の強化を目指します。市立総合病院看護師や理学療法士・作業療法士、行政職員、消防士、介護職など、オンライン参加も含む50人以上が参加しました。
冒頭、市立総合病院副院長/市医療介護連携ICT協議会会長酒井博司氏が「地域協同ケアにたずさわるすべての人が協働し皆で支えあっていくことが大切」と改めて強く参加者に訴えました。その後、市立総合病院循環器内科医長豊嶋更紗先生の講話、事例検討では過去実際に心不全の症例にたずさわった5人の関係者の声を聞き、それをもとにグループワークを実施しました。
患者やその家族の「何がしたい」、対して容体や療養の方針から「何ができる」、「何をしてあげたい」など「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の考え方に基づき、各職種からいろいろなケアの道を模索する支援策が出されました。おかしやジュースを口にしながら時折笑い声なども聞こえる有意義な「ケアカフェ」となりました。