星・雪・きらめき 緑の里 なよろ


第18回懇話会会議録(平成21年1月27日)

全体を通した検討

【会長】
前回の議論で再検討することにした事項について素案を準備したので、その点に関する検討を行なってから全体を通した検討を行います。

前文について

【会長】
最後の段落「市民と市議会」を全体的な統一を図るという理由で「市民と議会」としています。

コミュニティについて

【会長】
「地域自治」の表現が適切かということと関連して、「コミュニティ」の定義をもう一度考えてみようということでした。
これまで「コミュニティ」を幅広く位置づけていましたが、一定の地域のまちづくり活動として捉えづらいということで再検討ということにしました。
修正素案として「コミュニティとは、町内会など、市内の特定の地域に根ざし、その特性を生かしたより良い地域づくりに関わる住民や組織をいう。」としています。これまでの定義では、市民活動団体、NPOなどの組織もコミュニティとして捉えていましたが、修正案では外れることになります。皆さんの意見をお聞きしたいと思います。
【委員】
「町内会など」と例示しているのはわかりやすいと思う。
【会長】
よろしいですか。それでは先に進ませてもらいます。

地域自治の表現について

【会長】
次に第8条ですが、(地域自治)としていた項目を(コミュニティの尊重)と修正しています。地域自治の地域は、まちのなかの特定の地域を指すとは必ずしも捉えられないのではないかとの意見をふまえてのものです。
(コミュニティの自治)という表現もあると思いましたが、(コミュニティの尊重)としました。私たちが考える地域自治の考え方については、皆さん理解されていると思いますし、名寄市の基本条例の特徴の一つだと考えています。
内容は前回と変えていませんので項目としてどう表すかという点ですが。
【委員】
(自治)という言葉を示したほうが良いと思います。(コミュニティ)となると地域を大切にしましょうと捉えられるのが一般的だと思いますが、もっと深い意味があって「自治」自体が大事なんだということを私たちは言いたかったわけですから。
【会長】
(コミュニティ自治)という項目としてよろしいですか。それでは(地域自治)を(コミュニティ自治)に修正します。

市民の権利と責務について

【会長】
次に【市民の役割と責務】ですが、市民は主権者であり、内容にあわせて【市民の権利と責務】と修正しました。
さらに(市民の権利)と(市民の責務)に分けました。
また、前回の議論をふまえて「市民は、行政サービスに対する相応の負担を引き受けるものとする。」を(市民の責務)に加えました。
まず、【市民の役割と責務】についてですが、責務あるいは義務に相対するものは権利であり、市民の権利についての内容も示されていることから【市民の権利と責務】にしました。
ただし議会、市については権利という言葉はふさわしくないと思いますので、そのまま【役割と責務】にしています。
あわせて、市民の責務として追加した行政サービスに対する相応の負担についての意見もお聞かせください。
【委員】
「行政サービス」の表現も気になります。サービスという言葉がしっくりきません。
「市政の運営のための費用を負担する。」という表現のほうがしっくりきます。「行政サービス」と聞くと無料、あるいは、なんでもかんでものイメージを持ちますし、今まで無料だったことに対して、費用を負担するというイメージを持ってしまいます。
【委員】
市民が相応の負担をすると書くと、まちづくりに対して気持ち的に負担が増えるような感じがします。
【会長】
ここでは、納税は義務であることも伝えています。
【委員】
納税の義務があるということと、これからは相応の負担をしなければ立ち行かなくなるということがあると思います。
税金を納めているだけでは、住みよいまちづくりは難しくなるということだと思います。税金を納めるだけではなく、応分の負担という言葉を加えることが必要だと思います。
【委員】
そうした内容を基本条例に盛り込む必要があるでしょうか。
【委員】
税金を納めなさいということを盛り込む必要はないと思いますが、ごみの有料化もそうですが、これまで無料だったものが有料になっています。より良いまちにしていくためには、さらにそれなりに負担しなければいけないという時代になってきていると思います。
そのためにも盛り込むことが必要だと思います。
【会長】
負担しなければ、これまで以上の行政サービスあるいは、全国的な財政状況を見ると今まで同様のサービスを受けることが難しくなっていると思います。
【委員】
今まで税金を納めているのだから、除雪をしろ、道路を舗装しろ、道路を明るくしろと当たり前のように言っていた意識を変える発想の転換ができるか難しいことだと思います。
【委員】
簡単に書いてしまうと納税の義務があると捉えられかねないと思います。納税の義務を負うとともにさらなる応分の負担を負う心構えも持たなければいけないということを盛り込むことが必要だと思います。
【会長】
他の自治体の例を参考にして「市民は、市政の適切な運営のための費用に対する相応の負担を引き受けるものとする。」との表現ではどうでしょうか。
【委員】
「費用」に限定するのはいかがかと思います。たとえば費用は負担できないが労力は提供できる、そうした負担も含めて盛り込んではどうでしょうか。
【委員】
「市政の適切な運営のための相応の負担」としてはどうでしょうか。
【会長】
「市民は、市政の適切な運営に対する相応の負担を引き受けるものとする。」と盛り込むことでどうでしょうか。
【市民の権利と責務】の内容については、全般を通して「…ものとする。」としています。
【議会の役割と責務】【市の役割と責務】については「…ねばならない。」としています。
【委員】
良いと思います。

危機管理について

【会長】
次に前回の議論で検討することにしていた(危機管理)についてですが(危機管理体制)として整理しました。
素案は「市は、市民の生命と生活の安全を確保し、災害などの緊急時には、総合的かつ機能的な活動を実施できるよう危機管理体制の確立に努めなければならない。」として【市の役割と責務】で整理しましたが【行政運営の基本】として位置づけてはどうかと思っています。
【委員】
【行政運営の基本】が良いと思います。
【会長】
次に内容ですが、たとえば市と他者との連携などを盛り込むことについて意見をいただきたいと思います。
【委員】
災害時対応のために市が協定を結んでいる燃料業者、高所作業車を保有している業者など地域が持っている力を把握して活動できる、また災害に備える体制をつくるといった内容が盛り込めればと思います。個人の力や町内会のネットワークづくりといった相互連携も含めた体制づくりが大事だと思います。
【会長】
そうした体制づくりも危機管理体制の確立との表現に含まれることだと思います。
【委員】
市の役割だけ示すのではなく、市民も町内会も民間業者も連携できる体制づくりが大事だということを強調したいと考えます。
【委員】
災害時の市民の役割も大事だと思います。
【委員】
地域にあわせた市民の目線の災害対策が大事だということを示しておかないと全国一律の危機管理体制になってしまうと思います。
【会長】
市民の安全を守る市の立場から市民、事業者と協力・連携する内容を第2項として次回検討しましょう。

市民意識・行政改革、行政効率について

【会長】
次に前回、「皆が名寄市民なんだ」という意識付けについて提起がありましたが、今回の素案では提案していません。皆さんからの案、アイディアをいただきたいと思います。
主旨は赤ちゃんからお年寄りまで大切な市民だということだと思います。
【会長】
もう一つ、他の自治体例とこれまで検討してきた内容を見比べたときに行政改革、職員数を含めた効率的な行政運営といった議論がなかったと思っています。
【委員】
職員数を含めた効率的な組織運営を盛り込むなら(行政組織)第21条に「効率的」と表現を加えるのが良いと思います。
【会長】
「市の組織は、市民にわかりやすく機能的かつ効率的なものであると同時に…」と加えることで良いですか。
【委員】
良いです。
【会長】
前回の議論で課題になった項目については、一通り方向性が整理されたと思います。
危機管理体制については、次回検討することにします。

議員の定数について

【会長】
議会の議員定数について前回発言がありましたが、自治基本条例に盛り込むのではなく、今検討されている議会基本条例など議会で議論してもらうということでどうでしょうか。よろしいですか。

全体の見直し

(1)前文
【会長】
それでは、全体を振り返って見直したいと思います。
【前文】について句読点の整理を行なった
【会長】
次に第1章総則、第1条(目的)について、気がついたところがあれば発言をお願いします。
【委員】
「この条例は、」を主語にすると「制定する。」の述語は違和感があります。
【会長】
次回、整理したいと思います。
(2)定義
【会長】
次に第2条(定義)です。「市民」の定義で、「市内において事業活動その他の活動を行う者または団体とする。」の表現について、意見ありませんか。
【委員】
「市内においてさまざまな活動」としてはどうでしょうか。細かく定めず名寄に関係する人はすべて市民だということを表すことができれば良いと思います。
【委員】
働いていなくても、学んでいなくても市民だということも表すべきと考えます。
【会長】
「この条例において「市民」とは、名寄市に居住する者、市内で働き、または市内の学校に学ぶ者、更に、市内においてその他のさまざまな活動を行う者とする。」としてはどうでしょうか。
【会長】
次に子どもの権利について書いてあります。
【委員】
「子ども及び青少年もまた市民であり」と文章の並びを変えたほうが良いと思います。
【会長】
そうしましょう。
【会長】
次に「議会」とは、組織としての議会および議会議員をいう。としていますが、「議会および議員をいう。」として良いですか。
【委員】
良いと思います。
【会長】
次に「まちづくり」「コミュニティ」について発言をお願いします。
【委員】
項目の順番は、「市民」「議会」「市」で統一するのが良いと思います。
【会長】
入れ替えることにしましょう。
【会長】
今日は、ここまでにして、第3条からは次回に見直したいと思いますが、よろしいですか。次回の日程を決めたいと思いますが、2月10日はいかがでしょうか。次回は2月10日に開催したいと思います。

市民懇話会による市民PRの取り組みについて

  1. 「市民懇話会だより(第4号)」の発行について
    • 懇話会が提言を行なったことについて第4号の内容として発行することとした。
    • 懇話会委員が分担して第3号まで発行したが、第4号は事務局で案を作成する。
  2. 「国際ソロプチミスト名寄」(2月例会)でのPRについて
    • 平成21年2月17日 火曜日午後7時から(30分程度)
    • 白井会長出席
  3. 名寄市町内会連合会「町内会長交流研修会」の講演内容について
    • 2月エアてっしで放送することを報告

その他

  • 「議会基本条例」に関する議会改革調査特別委員会との意見交換について
    • 2月25日 水曜日開催で特別委員会に要望、調整する。

お問い合せ・担当窓口

総合政策部 地域課題担当

  • 住所:北海道名寄市大通南1丁目
  • 電話番号:01654-3-2111
  • ファクシミリ:01654-2-5644
  • メール:ny-sousei@city.nayoro.lg.jp